2度目の脳梗塞を起して3年後に、誤嚥性肺炎で入院した高齢男性
来院時患者背景
男性には、左半身麻痺による屈曲拘縮があり、その代償姿位のために頭頚部の右傾拘縮が起きていました。眼球は右方に偏移し、発語障害があり、食事は全介助でした。
開発者の基本プロトコールに基づくリハビリテーションの施行
嚥下訓練を受けるにも必要なのものは体力。そのために開発者が設定したプロトコールに基づくリハビリテーションを試行しました。
肺炎治療に並行して、まず、リクライニング車椅子でのクッションによるポジショニングを行いました。3週間後に体幹の左方への屈曲が改善しました。
コレクトウェルを導入
残る諸症状を改善するために、患者様にコレクトウェルを装着してリハビリテーションを続けました。
2週間後から、球の右方偏移が緩和し、徐々に視線の正中保持が可能となり、4週間後には経口摂取が自立し、骨盤位の捻転程度も軽減しました。
コレクトウェルを装着することで、当初の姿勢の問題が解消し、入院4ヵ月後には自宅に退院することができた例です。
監修 上田恵介 (医師)
コメント