コレクトウェルは、
「食べる喜び・楽しさ・幸せをもう一度感じて欲しい」
という想いから生まれました。
介護者の方、要介護者の方、要介護者のご家族の方のために、
食事介助時の摂食をサポートする、頭頚部ポジショニング用下あご保持具です。
顎引き嚥下姿勢には、 直接嚥下練習や実際の食事の際に誤嚥を防止する意義があります。
中でも頸部屈曲位が一番自然で、嚥下には有利と考えられています。
※日本摂食嚥下リハビリテーション学会 訓練法のまとめ(2014年版)より一部改変
目次
コレクトウェル装着時のイメージ
顎を引いて嚥下姿勢を保持することは大変ですが、コレクトウェルを装着することで楽になります。
下あごを下から支えて保持し摂食時の姿勢を保つため、食の通り道を確保します。
そのため、誤嚥しにくくなり、スムーズな嚥下(えんげ)をサポートします。
要介護者が嚥下し易くなるので、食事の楽しみを感じていただけます。
介護者も摂食のサポートが軽減されます。
リハビリテーション施設や介護施設の現場でご使用いただき、摂食嚥下や直接嚥下訓練でご好評をいただいております。
摂食介助で、こんな悩みはありませんか?
リハビリテーション専門職や介護・看護の専門職の方へ。
摂食介助の際に、以下のような悩みはありませんか?
要介護者がむせたり、咳き込んでしまう
要介護者が途中で食事を止めることが増えてきた
要介護者が食事を拒否する
要介護者の一番楽に嚥下できる姿勢が分からない
摂食介助中に姿勢が崩れ、危ないと感じた
コレクトウェルが支持される3つのポイント
1.使い心地が良い
クッション性の良いスポンジチューブでカバーしているため、肌触りも優しく、装着時の痛さや窮屈さが軽減。
また、弾性がある構造のため、頭の動きに合わせた下あご運動が可能です。
2.保持性が良い
チューブは、要介護者に合わせて手で調節できるしなやかさ。
体型に合わせた摂食姿勢を保持する適度な強度があるため、食事の際に適切な姿勢を保持します。
3.使い勝手が良い
装着や取り外しはマジックテープでワンタッチ。
ストレスなく、簡単にお使いいただけます。
コレクトウェルの装着方法
ステップ1
マジックテープを外し、首の後方から装着します。
ステップ2
コレクトウェルの下部肩に掛け、肩線に沿わせます。
肩掛け部分は、体型に合わせて成型できるので、身体が厚い方も痩せ気味の方もご使用いただけます。
ステップ3
あご下を、軽度前屈位を保てる高さに調節します。
下あごが軽く動くスペースを作ります。
首の長さに合わせて高さを調節できます。
コレクトウェルをご使用された喜びの声
直接嚥下訓練時に使用
・VF検査
・リクライニング30度で直接嚥下訓練(トロミ水)が開始されましたが、改善が認められませんでした。
▼コレクトウェル装着後▼
- 嚥下運動が容易にできるように
- リクライニング不要となり、通常の車いす座位で 充分量の食物摂取が可能に
介護施設居住の認知症高齢女性
・終日ベッド上で過ごし、食事のみ車いすで食堂に 移動し、自力で摂食。
・座位保持疲労による頻呼吸(>30/分)のため、 むせ・咳こみが起こり、食事量が減少(1⁄4量以下)し、 食事時間も長く(60分)なりました。
▼コレクトウェル装着後▼
- コレクトウェルで頭部が支えられ、 食事時の疲労が軽減
- むせ・咳こみが無くなった
- 食事時間が短縮、完食できるように
在宅で介護・看護を受ける 筋萎縮性側索硬化症の高齢女性
・頭部が後傾し、あごが下がり、常時開口でした。
・摂食時に口角から食物が漏れるため、 介助者がその都度口角を押さえていました。
・むせ・咳こみがありました。
▼コレクトウェル装着後▼
- 頭頚部の位置が改善し、あご下りが解消し、口が閉じた
- 摂食時の口角からの漏れも解消し、 むせ・咳こみがなくなった
- 嚥下がスムーズになった
二度目の脳梗塞後3年、誤嚥性肺炎で入院された高齢男性
・左半身と頸部に強い屈曲があり、眼球右方偏移、発語障害もありました。
・摂食は、全介助でした。
▼コレクトウェル装着後▼
- 体幹の左方偏移が緩和
- 骨盤位の捻転程度が軽減
- 経口摂取が自立
リウマチ様関節炎/発熱で入院された老人性アミロイドーシスの女性
・認知症と一過性の意識障害、軽度の頭下がりがありました。
・二ヶ月前より歩行障害と摂食障害を来していました
▼コレクトウェル装着後▼
- 座位から車いすでの姿勢保持が可能に
- 3ヶ月後に自立摂食
- 息子さんを認識して、名前で呼びかけ
- 日常生活活動度5点で施設に退院
コレクトウェルの仕様
S | M | L | |
頚囲 | 〜37cm | 〜41cm | 41cm超 |
重量 | 約60g | ||
素材 | チューブ:発泡ニトリルゴム ベルト:ネオプレーン |
※頚囲(けいい):のどぼとけの下の首の周りの長さです。
お使いいただく際の注意点
あご下は、こぶしが縦に入るくらいの高さに調整してください。
消毒は、消毒用のアルコールをお使いください。
個別の調整が必要な装具ですので、使い回しはお控えください。