要約
日常生活での頭部はアゴが胸に着くほど下がっておられましたが、コレクトウェルプラスを着用すると頭部を持ち上げ保持することができました。頭部保持姿勢で食事を摂ることで、誤嚥不安が解消し、食事時間も短縮しました。
首下がりの背景
首下がり症候群とは、頭部が下がることで前方注視が困難になるなどの一連の症候群のことです。稀な疾患ですが、原因は特発性が約8割をしめており、加齢による変化や老化現象が深く関与していると推察されています。加齢による首の後ろの筋肉(頚部伸筋群)の筋力低下が原因と考えられる医療者もおられます。(参考文献:首下がり症候群の診療マニュアル-病態・診断・治療まで)
経緯
ご婦人は施設に入居されていましたが、その首下がり症状を心配されたスタッフから当店に連絡が入りました。首下がり症状は4-5年ほど前に発症し、医療機関では原因が特定されず、筋力低下によるものと診断されました。
スタッフと店主との二人三脚でご婦人用のコレクトウェルプラスの調整開始です。
まずチェックポイントを3と確認、これで首下がりの状態が分かります。特別に画像を提供していただき、現状を確認しました。大柄な方でしたが、姿勢の曲がりなどが少なく、調整はスムーズに進みました。

コレクトウェルプラスの導入前は、食事時椅子のリクライニングを30~45度ほど倒し、下半身が食卓の下に潜り込んだような形で食卓との距離を縮め、頭部は前に落ち込んだ状態で食事をされていました。首下がり状態での食事ですので、常に誤嚥不安がありました。

導入後、頭部が持ち上がり食事の口への移行がスムーズになりました。摂食に適切な姿勢が保持されたため、誤嚥不安が解消しました。また、御本人も食事行為が楽になったと話されたそうです。
時にお客様が装具の装着を嫌うことがあり、そもそも装着が無理なことがあります。しかし、今回のご婦人は装具を忌避する気持ちが全くなかったこと、そして頭部の捻じれや横への倒れこみなど姿勢上の調整課題が少なかったことから、有用性が得やすかったと考えます。
チェックポイント3の方がご利用になるときの調整は、本当に大変です。介入されるセラピストの方の尽力は大変なものです。今回担当されたセラピストの先生のご尽力に頭が下がりました。
監修 上田惠介(医師)



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