【事例】加齢による首下がり?92歳のご婦人の首下がり症状をコレクトウェルプラスで改善

コレクトウェルの使い方

要約

首下がり症状を発症した92歳の女性に当店コレクトウェルプラスをお試しいただきました。その結果、首下がり症状が軽減し、食事が楽に摂れるようになり、大好きなテレビも自由にみられるようになったとの喜びの声をいただきました。
訪問看護ステーションスタッフが弊店との間を仲介され、店主が訪問して適切な装着方法を指南させていただいた事例です。

首下がり(首下がり症候群)の背景

首下がり症候群とは、頭部が下がることで前方注視が困難になるなどの一連の症候群のことです。稀な疾患ですが、原因は特発性が約8割をしめており、加齢による変化や老化現象が深く関与していると推察されています。加齢による首の後ろの筋肉(頚部伸筋群)の筋力低下が原因と考えられる医療者もおられます。(参考文献:首下がり症候群の診療マニュアル-病態・診断・治療まで)

経緯

訪問看護を受けておられるお客様が首下がり症状を発症されました。ステーションスタッフは当店装具をお客様に紹介し、それを装着されたお客様は、一定程度頭部を持ち上げることができるようになりました。しかし、その装着姿勢に不安を感じたスタッフから店主に問い合わせがありました。

問合せに対する最初の対応

装着のご様子を写真でお送りいただき、助言をさせていただきました。

1図 背部から撮影

1図 後ろからの撮影:白線で囲った部分を見ると、首の周りが空いていて、しかも顎骨は全くチューブに乗っておりません。

 

 

 

 

 

 

 

2図 側面から撮影

2図 横からの撮影:首の後ろに空間があり(a)、アゴの先端がチューブに載っておりません(b)。この状態では、装具の輪がますます後方に移動して喉が圧迫され詰まっててしまいます。

スタッフには以上2点について説明し、修正をお願いいたしました。

修正してもなお不安が残るとスタッフが言われたため、店主がお客様宅に調整に出向くこととなりました。

 

 

 

2番目の対応ー店主が行った調整

1図の状態を改善

装具の輪を左右から抑えてチューブ上にアゴが乗るように

左図で示すように、アゴがチューブ上に載るよう左右から力を加えて(赤矢印で示す)輪の部分を縦長に調整しました。この調整でアゴの骨の半分くらいがチューブ上に載るようになりました(矢印の下の黒丸で示した部分に顎骨が乗るようになる)。

 

 

 

 

 

 

 

2図の状態を改善

あご下の装具の高さを調整

 

アゴの先端部分(オトガイ)がチューブ当たる部分を少々持ち上げ、胸骨からの立上りを高くしました。

 

 

 

 

安定化のために白いクッションを被せる

そして、アゴが接触しているチューブ部分に付属の白いクッションを被せました。これでチューブ上(正確にはクッション上)にアゴが安定して、頭部の後方へのズレを押さえることができました

 

 

 

 

 

お客様の使用状況

 

以上のように調整した結果、装具の位置が安定し、お客様は自食が楽になり、テレビも楽にみられるようになりました。お客様は研究熱心な方で、食事の際にベルトを少々緩めると、咀嚼が楽になることを見出され、以前より楽に食事ができるようになり、食事が楽しくなったとの事でした。テレビが楽に見られるようになったことは、とりわけ嬉しく感じられたようです。

 

 

 

店主の感想

お客様は高齢でいらっしゃいますが、姿勢が良いことに驚かされました。背中の曲がりも少なく、座位の姿勢もしっかりしておられます。歩行も自立されていて、問題は首下がりだけ。首下がりを引き起こすことが多い疾患には罹っておられません。そのため、考えられる原因は特発性首下がりに分類される、加齢に伴うものと推察しました。

工夫を重ね、ご自分の頭部の状況をノートに記録され、真摯に首下がりに向かわれておられました。

まさに、店主もかく在りたいと思う方との出会いでした。

監修 上田惠介(医師)

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